「お菓子とパン」。身近な“中毒症”に要注意。ガン発症のリスクも。

“別腹”だからとつい油断

「1日に1度はお菓子かパンのどちらかを口にする日本人」が大多数ではないでしょうか。この二つはそれほど私たちの生活にすっかり溶け込んでいる食品と言えます。「主食でもないし」「別腹に入る食べ物だから」とついつい油断して、毎日という人が少なくありません。

“お菓子中毒”を抜け出す

「とんでもない、健康を害する悪習慣です」と警告を発するのはこのほど「“お菓子中毒”を抜け出す方法」を出版したお茶の水健康長寿クリニックの白澤卓二院長さん「長生きしたけりゃパンは食べるなの」の著者のフォーブス 弥生さん(グルテンフリーライフ協会 代表理事)です。

今すぐ食べるのをやめなさい

白澤院長は近年のケーキやクッキー、ドーナツ、チョコレートといったお菓子や甘い清涼飲料水、菓子パン、カップ麺などを「超加工食品」として警鐘を鳴らし「今すぐにでも食べるのをやめなさい」といいます。

常温で長期間保存できる

超加工食品とは、常温で長期間保存できるように、砂糖や塩、油脂、保存料などを加えて高度に加工した食品の総称をいいます。超加工の意味は砂糖であればアミノ酸やミネラルなど、塩であればマグネシウムやカリウムなどが、味のクセをなくすために除かれ「白砂糖」「食塩」ができています。

「脳内麻薬」が多量に分泌

これによりお菓子の砂糖や塩の味は自然のままの状態に比べて甘みや塩辛さが増し、脳の報酬回路を強く刺激する、といいます。いわゆる「脳内麻薬」と呼ばれるドーパミンとエンドルフィンといった“快楽ホルモン”が多量に分泌され、ガマンができず、ついつい食べ過ぎることになるわけです。

インスリン過剰が認知症のリスク

超加工食品による健康への害毒は血糖値の急上昇とインスリン分泌とグルテンの大きく3点です。インスリンの過剰分泌が脂肪の分解を抑制したり、細胞の老化を促し認知症のリスクを高める要因になることが最近の研究で明らかになっています。

「カロリーゼロ」「糖質オフ」に注意

ここで要注意なのは「カロリーゼロ」や「糖質オフ」などと表記されたお菓子が最近目立って増えてきました。いわゆる「人工甘味料」を多用することでの“ごまかし”が横行しているのです。じつはこれも超加工食品であり、消費者は注意が必要と白澤院長は次のように指摘しています。

人工甘味料の弊害が心配

カロリーがないために太らず、血糖値も上げないといわれてきましたが、最近の研究では、人工甘味料で「肥満する」「血糖値が上がる」という研究報告がいくつも挙げられています。
 また、ヘルシーな印象があるドリンクにも注意が必要です。例えば、健康のために野菜や果物のスムージーを飲んでいたとしても、その中に異性化糖(自然由来の果糖を精製したもの)が入っていると、その弊害が心配です(白澤院長)

もう一方で心配なのが小麦粉に含まれる「グルテン」の害です。小麦の主成分はブドウ糖ですが、グリアジンとグルテニンという2つのたんぱく質も含みます。これらが水を含むと、ネバネバとしたグルテンとなります。

頭が重い、肩こり、疲れがとれない

このグルテンが、腸の粘膜を傷つけ、*リーキーガット症候群と呼ばれる症状を生みだしています。頭が重い、肩こり、疲れがとれない、集中できない。メタボ、糖尿病、肌荒れ、不眠、生理不順、ボケ、食事後の下痢など・・・。

14日間やめると体調に変化

フォーブス 弥生さんは原因がわからず起こっているこれらの症状はグルテンの過剰な摂取によるものかもしれない、と言います。

ケーキやラーメン、パスタ、うどん、クッキー、菓子パン……。小麦粉の食品は私たちの生活に深く入り込んでいます。知らず知らずに、グルテンを大量に摂取しているのが現代人の食生活なのです。
いつも朝食をパンやシリアルで手軽に済ませている人はまずは14日間やめてみてください。体調の変化に気づくはずです(フォーブス 弥生さん=グルテンフリーライフ協会 代表理事)

超加工食品でガンリスクも

ところでフランス国立保健医学研究所(INSERM)のThibault Fiolet氏らは、フランス在住の約10万5000人(年齢の中央値は42.8歳、約2割が男性)について、超加工食品の摂取量と、その後5年間のがん(あらゆるがん、乳がん、前立腺がん、大腸がん)の発症状況を調べています。

全体でリスクは1.12倍増

その結果、超加工食品の摂取は、がん全体のリスク上昇に関係していました。摂取した食物の総量に占める超加工食品の量の割合が10ポイント増加(例えば10%から20%に増加)するごとに、がん全体のリスクは1.12倍になっていたそうです。

ある日・・・大変な健康被害に

俳優、ピエール瀧さんのコカイン常用が話題を集めましたが、一般人にも“中毒”はまちがいなく忍び寄っていました。食品による中毒は薬物ほどの害はないかもしれませんが、毎日口にするものだけに「ある日気が付くと大変な健康被害をこうむっていた」・・・などのことがないよう注意したいものです。

*リーキーガット症候群とは
日本語の正式名称は「腸管壁浸漏症候群」。
腸の粘膜に穴があき、本来排除されるはずの有害物質(毒素)が体内に取り込まれてしまう状態のこと。

 

*毎週金曜日に新しい記事を掲載しています。

 

引用、参考にした記事や本

「パンばかり食べる人」がひそかに陥る不調

「お菓子習慣」があなたの体を秘かに蝕むワケ

「超加工食品」を多く食べる人はがんのリスクが高い

 

 

2025年まであと2091日
遊歩道沿いの花桃並木(提供ぱくたそ)

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