「真贋を問う」②

本シリーズの2回目に登場するのはメンタルトレーナーの梯谷幸司さんの次の言葉です。

人は言葉で表現できないとき、 身体で表現を始める

病気という形で表現する

この言葉の前提となるのが同じく梯谷さんの言葉である「自分の人生を生きていないとき、人は病気になる」なのでしょう。つまり人は自分の人生を生きていないとその原因を自分の外側に求めます。それが人であったり、社会であったりします。その対象に対して文句や非難、批判を口に出来ない状態が続くと、人はそれを病気という形で表現する、ということのようです。

「体でなく口でそれを言いなさい」

梯谷さんがこの言葉に気づいたのは自身が病気になったときでした。見舞いに来た上司から「君は何を言ってないんだ」と尋ねられ、さらに「人は、口で言えばいいことを、体で表現する。次回からは体でなく口でそれを言いなさい」と言われたそうです。まもなく回復した梯谷さんはこの体験がきっかけで、「病気と言葉の関係」に注目するようになったそうです。

“これまでに、乳がん、子宮がん、大腸がん、認知症、パーキンソン病、不妊症、学習障害など、さまざまな悩みを抱える人々に会ってきましたが、彼らに共通していることがあることに気づきました。「誰かに何か言っていないことがある」「許せない人がいる」「受け身的な解釈をする」「原因を外に求める」などです”

子どもに遺産を渡したくないから

梯谷さんによると、認知症の患者さんは家族間での問題が多いとのことです。「子どもに遺産を渡したくないから」「夫の面倒をみたくないんだ」などがあって認知症になって逃げ込んでいるといいます。

夫が浮気をしている

またがんでは「上司に不満がある」「夫が浮気をしている」「姑とうまくいっていない」など、必ず何らかの理由が返ってきます。しかし、なかなかそれが口に出せなかったために、病気という形で体が表現をしているようです。

本来あるべき自分の人生からズレ

“病気は、「自分が本来あるべき人生からズレているんだよ」と知らせてくれるサインであって、敵や怖いものだと感じる必要はありません。病気からヒントを得て、考え方をシフトしてみることで、体調だけでなく、人生にも変化が起きるかもしれません。これまで、実際にそういう人をたくさん見てきました”

梯谷さんは目標達成や自己実現のツールとして欧米で使われているNLPやLABプロファイル(行動特性から思考パターンを分析し体系化したもの)、禅などを応用したカウンセリングのテクニックを駆使して顧客の相談に応じています。

梯谷幸司(はしがい・こうじ)
トランスフォームマネジメント代表。心理技術アドバイザー、ドランスフォーメーショナル・コーチ、経営コンサルタント、NLPトレーナー。人間心理、言語学心理、NLP(神経言語プログラミング)、LABプロファイルなどの分野で世界的な専門家に師事し、20年以上、科学的手法に基づいた理論を実践している。経営者、アスリートなどクライアントの抱える先入観や思い込みを素早く特定し、潜在意識をフル活用させ、精神的、肉体的苦痛を伴わずにセルフイメージを変革してきた。企業コンサルティングや研修事業、表参道首藤クリニックでカウンセリングを行っているほか、一般向けワークショップも定期的に行っている。
引用、参考の記事

鳥海山(提供ぱくたそ)