「真贋を問う」⑥

 

本シリーズの6回目に登場するのは今をときめく時価総額1兆円企業(*)ZOZOタウン社長前澤勇作(まえざわ・ゆうさく)さんの次の言葉です。

人間は競争するためでなく自分が楽しんだり 人に役に立つために働くもの

家柄、学歴、資産などごく普通の人

前澤さんを凄い方だと思うのは、会社を起業するまでは我々と同じ普通の庶民だったことです。失礼な言い方だが家柄、学歴、資産などごく普通の人のようです。それが上記の「人間は競争するためでなく自分が楽しんだり人に役に立つために働くもの」という、いわばどこかで聞いたような“名言”だけで、現在のようないわゆる“成功者”になりえたのでしょうか。

凡人との違いはその徹底ぶり

一般人、いわゆる凡人と前澤さんとの違いは何か。それは、彼のその徹底ぶりにあるのではないでしょうか。「自分が楽しむ」「人の役に立つ」と私たちはよく口にはしますが、はたしてそれは前澤さんほどの「本気」のレベルなのか、です。彼の徹底ぶりはそのお金の使い方に現れています。

お金は貯めずに全部使ってしまう

「お金は貯めずに全部使ってしまう」「いままで貯金したことはないかもしれない」そうです。たとえば私たちは10万円の収入のとき2-3万を支出することには何の抵抗もないとしても、10万円全額支出となると当然、躊躇します。このとき前澤さんは全額使います。「限界までお金を使ったときに味わえる体験が、明日の自分の成長につながる」です。

ボーナスすべて使い両親を旅行に

しかも「たとえば、初めて手にしたボーナス50万円をすべて使って両親を旅行に連れて行ったら、そのあとの親子の関係性はどうなるか。そう考えると面白いじゃないですか。彼女に思いっきり50万円分のプレゼントをしてみるのもいい」のです。その結果を次のようにいいます。

「お金は自分が楽しいと思うことや、人を喜ばせるために使うと増える」

ちなみに前澤さんには自社の株式配当だけで年間35億円の収入があります。もちろん残らず使い果たすそうです。自身の楽しみ、社員のため、顧客のために。「みんなが喜ぶことのためにです」。

前澤さんの「生き方」が「健康法」

この「生き方」はそのまま「健康法」です。この「生き方」を続ける限り前澤さんは(たぶん)これまでも、これからも病気をすることもなく、元気なのではないでしょうか。私たちが勉強する、世に数あるどんな健康法よりも役に立つ「生きる健康法」のようにも思えるのです。

(*)ZOZOタウン社長・前澤友作(まえざわ・ゆうさく)・・・株式会社スタートトゥデイ代表取締役社長。1975年千葉県生まれ。早稲田実業学校卒業後、渡米をきっかけに輸入CD・レコードのカタログ販売を開始。2000年、カタログ販売をオンライン化、アパレル商材の取り扱いを始め、2004年にファッションショッピングサイト「ZOZOTOWN」を開設。2007年東証マザーズに上場、2012年2月には東証第一部に上場。2017年8月時価総額1兆円を突破。

引用、参考の記事

限界まで使え。“世界の前澤”が語る「お金を増やす方法」はシンプルだった 2018.05.16by 新R25編集部

槍ヶ岳で迎える北アルプスの夜明け(提供ぱくたそ)