「真贋を問う」③

本シリーズの3回目に登場するのはイーハトーブクリニック院長の萩原優医師の次の言葉です。

病気は自分へのサイン。 

その答えは必ずその人が持っている。 

本当の理由は潜在意識の奥深くに

荻原医師によると「体調体調を崩したり、病気になるというのは、体が私たちにサインを送ってくれている証拠」といいます。しかし、「顕在意識でいくら考えたところで病気の原因はわかりません。病気になった本当の理由や、本当の望みは潜在意識の奥深くにかくれているからです」。

がんに名前をつけ、可愛がる

そこで荻原医師はイメージ療法(米国の医師が開発したがん患者向けの心理療法など)を用いて、自分で病気の原因を探りたいとか、悩みに対するアドバイスを行っています。

“イメージ療法を使うと、自分の臓器やがん細胞などと対話をすることもできます。たとえば、肺がんの人が、肺をひとつの部屋と見立て、肺の中にあるがんと会話をするというものです。がん細胞も体の一部なわけで、がん細胞にも感情、人格があるものと仮定して行います。ある患者さんは、がん細胞と対話をしていくうちに、がんに愛着を持つようになりました。がんに名前をつけ、可愛がっているうち、彼女のがん細胞は大きさは変わらないものの、症状が出なくなりました。彼女はがんとどう向き合っていけばいいのか、自分なりに何かを見つけたようでした”

患者さんに変化が現れる

イメージ療法のあとがん細胞が小さくなる、生き方が変わる、症状が落ち着くなど、変化が現れるといいます。がんが消えないにしても、「生きることが楽になった」とか、「死というものはそんなに怖いものじゃないと思えるようになった」など、肯定的な変化なのです。

「がんになって良かった」

「がんになって良かった」と言う患者さんも多くいて、驚かされるそうです。治療や症状の深刻さから「大変な病気」と否定的になる方が多いのがふつうですが、得たものの方が病気よりも大きく感じられるようになると「がんになって良かった」と思えるのかもしれません。さらに「驚かされることがある」と次のように言います。

自分も愛して、認めてあげられる

“多くの患者さんたちは最終的に、「ダメな自分も認めてあげる」ことができるようになっています。人生に悩みは尽きないし、感情がなくなることもありません。しかし、そんな自分も愛して、認めてあげられるようになると、生き方は大きく変わり、道が開かれていくようです”

萩原優(はぎわら・まさる)
医学博士。広島大学医学部卒業。聖マリアンナ医科大学第一外科にて消化器外科、内視鏡診断・治療・緩和医療に従事し、第一外科講師、消化器外科准教授を経て外科部長に。30年以上にわたり3000件以上の手術に関わる。2005年同大学病院を退職。2006年から1年間、非常勤としてホスピスで働いた後、2007年にイーハトーヴクリニック(http://ihatovo-clinic.com/)を開院した。がん患者のためのNPOほあ~がんサポートネットワークも運営している。著書に「前世療法の奇跡」(ダイヤモンド社)など。
引用、参考の記事

 

岩手山(提供ぱくたそ)