認知症薬「アリセプト」医療保険から外れる?「効かない」から当然?仏の話でした。

“残念ながら?”日本はまだ

日本の製薬メーカーが開発し、世界中に普及、服薬されている抗アルツハイマー病薬「一般名ドネペジル」(日本での製剤名=アリセプト)がこのほどフランスの社会問題・健厚相(日本の厚労省)から医療保険の適用外になることが発表されました。「期待されるほどの効果に乏しい」という事実上のダメ出し通告を受けた形です。“残念ながら”日本の話ではありません。保険の適用外となることでこれを服用するには薬代が実費負担になります。

効果なければ保険外

フランスには2005年に設立されたHAS(高等保健機構)という公的な組織があり、医療保険でカバーする薬や医療技術などの臨床効果を評価しています。 いちど医療保険でカバーが認められた薬でも、その後、実際に使ってみると思ったような効果が出なかったような場合には、カバーを外すべきだと勧告することもあります。

「費用対効果」が低いと判断

その結果、アリセプトには「これを使うことで施設への入所を遅らせたり、病気が重症化するのを抑制できたりなどに“良い影響”を示す証拠は十分ではない」と指摘されたものです。さらに高額な薬価からみた「費用対効果」があまりにも低いと判断されたようです。

日本メーカーが開発、世界に普及

アリセプトは日本の製薬メーカーが開発し、認知症の画期的な新薬としてもてはやされ、世界中に普及しました。しかしその効能・効果には「アルツハイマー病の進行を遅らせる効果は確認されておらず」、病気によって衰えてしまった神経細胞の働きを手助けすることで、「記憶力などが落ち込むのを一時的に緩やかにする」としかありません。

医師が“重宝する薬”

つまり発売当初からその“あいまい”な表現に対して、その効能・効果を疑問視する声は多く、今回フランスで改めて指摘を受けたことになります。日本の医療現場でも「認知症」の病名で投薬できる薬がほかにないため医師が“とりあえず”処方できる程度の“重宝な薬”になっているのが実態のようです。

治療薬に年間1500億円以上

アリセプトをはじめ日本でアルツハイマー病などの認知症治療薬に使われているお金は年間1500億円以上にのぼります。 抗認知症薬の処方実態について調査を行った奥村泰之氏(東京都医学総合研究所・主席研究員)によると日本では85歳以上の超高齢者への処方が半分ほどを占めており「超高齢者への処方は、有効性・安全性の検討が十分になされておらず、有害事象を考慮したうえで慎重に処方されているか疑問を感じざるを得ない(奥村氏)」とも指摘しています。

新薬開発から撤退、相次ぐ

「本当に効果のある認知症治療薬を求めて」。いま世界中の製薬メーカーがその開発にしのぎを削っていますが思うような結果は得られていません。開発費用の負担に耐えられず撤退するところが相次いでいるのです。フランスでは高価な薬物中心の診療体制を見直して介護など人的資源の充実などに振り向けようとしています。

仏の英断に世界中から賞賛の声

2025問題を目前に日本でも認知症対策はまったなしの情勢です。明らかな効果が認められない認知症薬に年間1500億円にのぼる出費を我が国はこのまま続けるのでしょうか。今回のフランスの英断に世界中から賞賛の声が上がっています。

*フランスで保険適用から除外されるのはドネペジル以外にもガランタミン、リバスチグミン、メマンチンなど同類薬も対象です。

引用、参考の記事

アルツハイマー病治療薬・フランスで医療保険から外れる 変わる認知症治療の潮流とは yahooニュース6/5(火) 配信

2025年まであと2400日

 

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